無料ポイントサービス・ストーリー

楽天などでポイントが貯まるサービスをよくみかけるが、これは”あなた”が楽天カードを使ったり、楽天トラベルで旅の予約をするだけで価値があるデータに変換されているということでもある。
そう考えると、意外なところでデータが集められ、”あなた”が思っている以上に分析され、データから価値がひきだされ、一定の料金で取引される可能性がある。
ここにもこんなストーリーがある

ネット・トラベルサービスで飛行機を予約して、ホテル予約をすればポイントがつく
そこから空港やJR、私鉄の駅エリアの乗降客数や、同一エリアの宿泊客の構成などが実績として把握され、曜日や季節の偏りやトレンドが把握され、昨年の同時期と比較すると±30％以上変化したエリア、ホテル・旅館がひと目でわかる
これを利用してホテル・旅館の稼働計画や朝食サービスの利用者数予測、部屋クリーニング作業者数の予測、ネット広告計画などに活用できる

このストーリーは会員になっているから成立するのであって、ご自身が会員になっていないので名前や住所など、個人が特定できなければデータに価値はないと思われるかもしれないが、これは違う。
回転寿司チェーンでは、回転レーンに置いた寿司皿にICタグを付け、何曜日の何時何分に”しめ鯖”、”金目鯛”が何皿食べられたか、あるいは廃棄されていたかというデータを年間で数億件レベル蓄積しているとも報道されている。

ネット上でも、リアルでも何らかのサービスを利用する場合、会員としてそれに見合うサービス料金を払うか、企業側の分析ストーリーに利用される側にたつという“対価”を払っている。