カニバリゼーションの測定(実績データは見えなかったが・・・)
みなさんの会社でも連休中にチラシを配布したり、クーポンによる販促など売上促進にまい進したのではないでしょうか?
さて、連休後に店舗の販売実績や工場の生産実績などの「振り返り」をしてみるといろいろなことがわかります。
具体的には、同じ5月3日、5月4日、5月5日であっても、店舗によって客数のバラツキ、同一商品の売上にバラつきが出ているでしょう
これを店舗別に『売上ベスト10商品』といった一覧表をExcelでつくって共有するのもよいことです。
しかし、BEST10がわかったから・・次にどのように活かすのでしょうか?
次の行動をうみださないデータ分析は洞察(インサイト)にかけているのかもしれませんね
たとえば、ある和菓子製造販売業A社では同じ和菓子αという商品を店舗間で比較してみるときに、PI(パーチェスインデックス)で比較しています
例)PI(パーチェスインデックス)で比較してみる
-店舗 -販売実績 -客数 -PI
大宮店 92 801 114.9
越谷南店 81 498 162.7
同じ商品αの販売実績データでも実数だけをみていては誤解が生まれるか、独善的に判断しかねません
販売実績/客数*1000≒PI
客数1000人あたりの販売数にしてみれば、比較しやすくなります。
越谷南店では「手配りで試食品」をお客様に毎日数百もの試食品を準備してお客さまにアピールしました。
結果がでています。みなさんの会社でもPI値をうまく比較、構成、変化を捉えるのに使っていますでしょうか?
さて、この和菓子製造販売業A社では同じ「カテゴリ-和菓子」という中の3商品(ここではα1、β2、γ3としておきます)をチラシ商材として、重点販売につとめました。
結果はα1、β2が昨年同期比で200%達成、γ3だけが98%と昨年割れしてしまいました
実績だけを見ると3商品とも正の相関関係をもっているように見えます
しかし—-PIの値を使って相関関係を見た場合にα1、β2とγ3の間にマイナスの相関関係が浮かび上がってきました
これがカニバリゼーションというやつです。
α1、β2が価格を落としたわけではないのですが・・・結果はこうなりました
交差弾力性という概念もあるのですが・・・カニバリゼーションもビッグデータの中で探る必要があります
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